thingstanのブログ

意外と知られていないこと。

ゼロリスクについて

ゼロリスクを唱える人が増えているのは、懸念することですね。

特にテレビの報道は、ゼロリスクを前提に話しているケースが多く、野党もその傾向が強いです。

全てではないですが、テレビをよく見る人と、野党を応援している人は、今一度、思い返してみてはいかがでしょうか?

既に、答えが決まっていて、それの逆算で、ゼロリスクを唱えているのかもしれませんが、そもそも、そういう場合、その答え自体を、ゼロリスクで再考すれば、その答え自体が破綻していることに気づくかと思います。

ゼロリスク

ゼロリスク

ゼロリスクを目指すことは問題ないですが、目指しすぎることに問題があります。一旦、途中で、折り合いをつけること(リスク分析などをしてバランスを取る)が重要です。

ゼロリスクを追求するあまり、更なるリソースが必要になったり、新たに技術が必要になったり、時間が掛かったり、コスト(予算、時間ともに)が増えるケースがよくあります。その場合、コスト対効果を鑑みて、目標を段階的に再検討しなければいけないことがよくあります。

ゼロリスクを唱えるのではなく、ステップを何段階に分けるか、そのステップごとの目標は何にするかの検討に変える必要があります。

リスクには、重要なリスク、緊急性のあるリスク、将来的なリスク、などいろんなリスクがある。

また、その各種リスクにも小さなリスクから、大きなリスクまで、リスクの大きさ、広さなど規模や範囲がある。

リスクを前述のように優先順位をつけれるように分析できなければ、すべていろんなリスクを一緒くたにして、リスクでまとめてしまう。

リスク分析

リスク分析

そうしたら、実際は、緊急性もなく、大きくもないリスク、そんなリスクの回避のために、前述のように、コストを掛けるだけでなく、その施策(製品やサービスなど、リスクを含んでいる施策など)の多様性、可能性、選択肢などを制限してしまうこともあります。

前述の分析を怠ったことによるリスク不安により、競争力にも影響してきます。

テスト、試験など、品質を担保する計画の遅れ、その遅れによる実施の遅れ、更には、拘ることによって進化を阻んだりしていることに気づかないかもしれません。

昨今、ChatGPTは、完成品の前にリリースされています。完成しなくても、リリースする方法もあります。それによる注目度効果で会員数獲得の可能性も、、、

市場投入、リリースタイミングによる先行メリットを享受できないばかりでなく、遅れによる競争力、ビジネス可能性の喪失など、マイナス面も大きくあります。

リスク分析をせずに、ゼロリスクで考えるということは、かなり愚かな行為、考えということとして肝に銘じるべきかと思います。

更に、今までやってきたことの工程と、現時点から将来へのリスク分析を勘案すると、進歩的な手法を見つける機会を喪失している可能性もあります。

リスクとメリットのバランス

リスクとメリットのバランス

時代や、環境は変わってきています。機械のない時代から、ある時代。次は、コンピュータのない時代からある時代。次は、インターネットのない時代からある時代。次は、スマホスマホに限らず携帯PCのようなデバイス)のない時代からある時代。そして、現在は、AIが当たり前でない時代から当たり前の時代へとパラダイムシフトがおきようとしています。今までやってきた工程は、なんらかの変更、更新、進化があってもおかしくないです。むしろ、変更、更新、進化があった方が正しく、そうでなければ、時代に遅れ、競争力低下に繋がる可能性もあるかもしれません。

リスクを管理することにより、ユーザーエクスペリエンスの低下を防ぎ、必要以上のリスク不安を無駄だと気付けるチャンスも見失う可能性があります。

ゼロリスクの方は、自身がとってもバランス悪いことにも気づけていないケースが多いため、その状況で行動、思考する危険にも気づけていないという、自分へのリスクを拡大しているという皮肉な状況にあります。

長文になりましたので、残りは、次回に。